全国盲ろう者団体連絡協議会メールマガジン第55号
2022年8月15日発行
全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、「連絡協議会」という)
<目次>
目次
1.会長からのメッセージ
会長 大杉 勝則(おおすぎ かつのり)
猛暑や、記録的な大雨、噴火などの災害、そして新型コロナ第7波到来。
相変わらず、厳しい生活を余儀なくされています。
みなさん、お見舞い申し上げます。
1日も早く、安心して過ごせることを願うばかりです。
さて、7月には、参議院選挙がありましたね。みなさん、どうでしたか?
盲ろう者でも安心して、スムーズに選挙ができるよう、国やマスコミなどに訴えてきました。少しは改善できたかと思います。
もし、まだ困ったこと、改善してほしいことがありましたら、積極的に声を聞かせてください。
もちろん、選挙の他に、日常生活の中においても、要望したいことがありましたら、お気軽にお話しください。
ところで、この場をお借りして、ビッグなお知らせです。
この大杉は、今年10月29日(土)~31(月)の3日間、栃木で開催される全国障害者スポーツ大会『いちご一会とちぎ』へ、広島市から代表選手として出場することになりました。
800mと1500mを走ってきます。
おいしいいちごを味わい、パワー全開で頑張ってきますので、どうぞ応援よろしくお願いします。
2.障害者政策委員会の報告(64~68)
副会長 門川 紳一郎(かどかわ しんいちろう)
猛暑が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、大変遅くなってしまいましたが、この間に開催された障害者政策委員会について、下記の通りご報告します。今回は、第64回から68回までの報告をまとめて簡潔に行います。
政策委員会(64)
日時:令和4年4月26日(火)13時~16時
議題:
1.差別解消法の基本方針改定について
2.国連障害者権利委員会の審査に向けた審議
基本方針とは、内閣府が策定している、差別解消法の解釈を記載したガイドラインです。差別解消法に出てくる「不当な差別的取扱い」や「合理的配慮」などの文言は抽象的なので、これらの文言がどういう事を意味しているのかが分かりにくいと思います。そこで、基本方針を策定して、その中で、「不当な差別的取扱」や「合理的配慮」等、法律で使われている概念がどういうことを意味しているのか、事例を挙げながら具体的にしめしています。
権利条約の実施状況に係る政策委員会の見解(案)について、政策委員会でのこれまでの議論を踏まえて、内閣府で最終案を取りまとめました。その最終案を今回の委員会に出されました。この見解案は、多くの委員の承認を得て、政策委員会の意見書として採択されました。今後は英訳に出され、国連障害者権利委員会に送られる予定です。
政策委員会(65)
日時:令和4年5月24日(火)13時~17時
議題:障害者基本計画(第5次)の各論部分の1から3についての審議。この回から、67、68回の3回で各論の審議が行なわれた。
政策委員会(66)
日時:令和4年6月14日(火)13時30分~16時30分
議題:
1.令和3年度調査研究について(報告)
「令和3年度調査研究概要について」は、「障害者差別の解消に向けった相談体制、事例の収集・共有の在り方について」の報告を、同研究会の委員長を務められた野沢委員から報告があった。報告を受けて質疑応答が行われ、多くの委員から「ワンストップ相談窓口」の設置を望む声が上がっていた。
2.障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針改定案(第3~第6部分)については、主に「ワンストップ相談窓口」の必要性についての議論が行われた。
政策委員会(67)
日時:令和4年7月4日(月)、13時~17時。
政策委員会(68)
日時:令和4年7月7日(木)13時30分~17時
67・68回の委員会では、基本計画第5次の各論についての審議が行われ、11項目ある各論の審議が終了した。
3.その後の盲ろう者の参政権保障実現を目指した取り組み
事務局長 庵 悟(いおり さとる)
2022年2月15日発行のメールマガジン第53号で、総務省などへ提出する要望書たたき台をお紹介しました。その後、全国盲ろう者協会との協議の上、連名で5月25日付で提出しました。
今回は、投票所内に通訳・介助員が入れるようにしてほしいという要望の1点にしぼりました。
また、同じ時期に、日本障碍者協議会(JD)が同様の要望書が総務省に出され、盲ろう者の事例を多く紹介していただきました。
ところが、総務省からは、5月18日付で、各都道府県選挙管理委員会へ「投票所の設備等に関する留意事項について」の通知が出されていました。その中で、「選挙人を介護する者その他の選挙人とともに投票所に入ることについてやむを得ない事情がある者として投票管理者が認めた者は、従前どおり投票所に入ることができることとなっているので、その取扱いに留意すること。」、と明記されていました。
しかし、この内容では不十分だと考えました。そこで協会から友の会等盲ろう者関係団体に対し、この情報すを伝え、地元の選挙管理委員会へ働きかけるよう促す文書を出していただきました、一部の友の会からのご要望もあり、選挙管理委員会向けの要望書ひな型を作成し、再び、協会から各団体へ送っていただきました。
今回、要望書提出や各友の会への通知が、参議院選間際でしたので、もう少し早く動くべきだったと反省しています。
一方、NHKハートネットTVより取材を受け、これまで皆様から寄せられた声を紹介しました。そして、7月5日、EテレのハートネットTVで、「みんなの選挙」特集番組にて、当会の門川副会長が出演しました。また、石川県での盲ろう者の政見放送を見る会の取り組みについて紹介されました。
当面は国政レベルでの選挙はありませんが、地方選挙がありますから、今後とも、盲ろう者の参政権保証の全面的な実現を目指す取り組みを粘り強く続けていきたいと思います。
引き続き、皆様から、選挙で困ったことなどありましたら、連絡協議会にお寄せください。
4.みんなの広場(リレートーク)
『コロナ禍でのストレス解消法?』
熊本県 前田 光治(まえだ みつはる)全盲難聴
コロナの終息が見通せない中、引きこもりがちになってトレスが蓄積してしまいますよね。
皆さんは、どんな楽しみやストレス発散をなさっていますか? 家庭内でも楽しめる事としてご紹介したいと思います。
埼玉の石田良子さんが中心となって約10名が参加してのメールによる「しりとりミニスピーチ」を楽しんでいます。これは、文字通り「しりとり」ですが、参加者名簿50音順で「お題」を皆さんに出します。
たとえば、最初の人が「山」と出したら次の人が「マスコット」と言った感じです。
そのお題に対して参加者それぞれのエピソードや歴史等、300文字前後のミニスピーチを書きます。
障害者・支援者・健常者問わず参加されています。スピーチもそれぞれでとても良い学びとなったり、ユニークなスピーチありで頭の体操にもストレス発散にもなります。他にも上記と同様に「お題」を出して投稿者同士が同じ回答になるように考えるゲームもあります。その他にも様々なゲームが考えられますね…。運動不足の解消として散歩など身体を動かす事は勿論大事ですが頭の体操をして心身共にリフレッシュしてみませんか?
5.編集後記
編集担当 今本 由紀(いまもと ゆき)
残暑お見舞い申し上げます。立秋とはいえ、連日の猛暑に参っておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
ある記事を読んだのですが、それは、最高気温が25度を超えた日を「夏日」、30度を超えた日を「真夏日」、35度を超えた日を「猛暑日」と言います。また、夜間の最低気温が25度以上の日を「熱帯夜」と言うそうです。今年の夏は猛暑日の日数が多かったように思います。
53号発行メルマガの編集後記に書きましたが、ヨガ教室に春から通っています。もちろん、高い緊張を持って新型コロナウィルス感染対策の徹底をしています。
ヨガをしている最中に自分の身体に向き合って感謝しながら深呼吸します。ポーズによっては目を閉じながら深呼吸するのですが、私はいつの間にか眠ってしまいます(笑)。これはリラックスしている証拠です。リラックスすることでストレスが軽くなります。
「スポーツの秋」にヨガを取り入れてみてはいかがでしょうか。
メルマガ、機関紙に関するご感想やご要望など、皆様の声をお寄せください。お待ちしております。
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http://www.jfdb.org/
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